連日授業が夜間に及ぶという噂もある、明治薬科大学のキャンパスライフの実態に迫ってみました。とくに大変だと評判の国試対策授業などの模様もレポートします。
特色まとめ
明治薬科大学編
コツコツ努力できる人には最適の環境!
立地やネームバリューの面では大手総合大に見劣りしますが、過去の実績は上々。実直な努力が実を結ぶ環境といえるでしょう。国家試験に向けて真面目にがんばれる人向きの大学です。
多忙だけど国試には有利!
明治薬科大学に通っている学生さんの多くが、口を揃えて「他の薬科大と比べてもウチは特別大変…」と愚痴っています。どうやら、満足にサークル活動も出来ないほど忙しいという噂は本当みたいですね。実際、あまりの大変さに入学を後悔している人もいるようです。ただ、そうはいっても勉強で忙しいのは決して悪いことじゃありませんけどね。
過去の実績は良好だが…
「これからの明治薬科大学は大変なのでは…」という噂が飛び交う1つの理由としては、国家試験対策を担っていた梶原正宏先生が他大学に流出してしまったことが挙げられるでしょう。一時期の明治薬科大学は国試合格率99%超を記録していましたが、これは梶原先生の力によるところが大きいと言われています。今後の推移は要チェックでしょう。
学生生活はちょっと地味?
JR武蔵野線:新秋津駅or西武線:秋津駅から徒歩という立地は、お世辞にも良いとはいえません。近隣にある大きな街は所沢だけ…。比較的賑やかな場所ではありますが、多少の不便を感じる機会も多いのが実情でしょう。かといって、気軽に都心へ出るというのも、ちょっと距離があって大変。華やかな青春時代を送りたい人にとって、明治薬科大学の立地は期待外れかもしれませんね。
就職実績には定評あり!
知名度が低いせいか、あまり就職に有利というイメージの湧かない単科大学ですが、こと明治薬科大学においては心配無用です。学生生活が非常に大変な反面、在学中には良く努力を重ねている学生が多いという印象があるらしく、企業からの評判は上々。就職氷河期と叫ばれて久しい現代でも、それほど大変な思いはしなくて済むと思います。
設備の充実度は上々!
「大学生活6年間でしっかり研究に励みたい」という志ある学生にとって、明治薬科大学の環境は素晴らしいものとなるでしょう。2009年に完成した研究・実習棟フロネシスには最新の設備が揃っていますし、一般教室にも無線LANを完備するなど、学業にあたって困ることがないように設備投資がなされています。
編集部より
長い歴史を持つ明治薬科大学なら安心して自分の6年間を任せられる!
明治から連綿と続く歴史には抜群の安定感!
1902年(明治35年)恩田重信によって東京薬学専門学校として設立されたのが、明治薬科大学のはじまりです。1902年といえば、日露戦争よりも前という大変な大昔。ちょうど、大隈重信によって早稲田大学が創設されたのも同じ年にあたります。となれば、日本に存在する私立大学の中でも最も歴史が長い部類に入ることになりますね。
100年を超える長い年月にわたって、日本の薬科教育を支え続けてきた老舗だけあって、やはり企業からの評判・信頼は上々です。やっぱり、長く続いているものに対しては相応の信頼感を持つのが日本人の気質なのでしょう。
もちろん、ただ歴史が古いだけではありません。電子カルテの導入・最新設備を擁する研究棟:フロネシスの建設など、現代の医療に対応した薬科大を目指すべく常に進化を続けています。
ただ、唯一気がかりなのは高い国家試験合格率を実現した張本人である梶原正宏先生の退任でしょう。99%以上の合格率をたたき出して「明治薬科大学ここにあり」を知らしめた2005年も、今や7年前。当時に比べると、現在の合格率は緩やかながら下落傾向にあります。
薬科大に進学するのなら、何を置いても国家試験に合格しなければ大変です。今後の合格率がどのように推移していくのか、気になるところですね。
ちなみに明治薬科大学を退任された梶原先生ですが、現在は横浜薬科大学で国試対策を指導しておられるとのこと。明治薬科大学そのものよりも、"99%超えを記録した高い国家試験合格率"に惹かれているのであれば、横浜薬科大の期待値にかけてみるのも1つの選択肢と言えるかも知れません。