横浜薬科大学の過去問をまとめて紹介!横浜薬科大学受験の必須科目である、化学と生物の過去問を厳選してお届けします。入試前の腕試しとして是非トライしてみて下さい。
入試過去問題
横浜薬科大学編
教科書レベルの問題を確実に!
奇をてらった難問や高校範囲を超えた題は見られませんので、基礎~標準レベルを確実に理解しておくことがポイントとなるでしょう。
化学
生物(各5点×20問)
次の空欄を埋めなさい。ただし、解答は以下の語群から選ぶこと。
【語群】
希ガス 電解 化合物 昇華 単体 精製 原子 純物質 分離 分子 混合物 蒸留 融解
問1.
酸素・水素のような単一元素からなる物質を( )という。
単体
問2.
二酸化炭素・水のような2種類以上の元素からなる物質を( )という。
化合物
問3.
元素は複数であっても、1種類の物質からできているものを( )という。
純物質
問4.
空気・海水など2種類以上の物質が混ざっているものを( )という。
混合物
問5.
2種類以上の物質が混じったものから特定の1種類を取り出すことを( )という。
分離
問6.
不純物の含まれた物質の純度を上げることを( )という。
精製
問1.
98%濃硫酸100gを水390gにゆっくり添加し、希硫酸を調製した。この時、調整された希硫酸の質量パーセント濃度(%)を求めなさい。
20%
問2.
硝酸カリウムは、水100gに対して10℃で22g・60℃で110g溶ける。60℃の硝酸カリウム飽和水溶液200gを10℃に冷却したとき、析出する硝酸カリウムの質量(g)を求めなさい。
94g
問3.
炭素・水素・酸素からなる有機化合物33.0mgを完全燃焼させると、二酸化炭素48.4mgと水19.8mgが生成した。この化合物として考えられるものの組合せはどれか。次の中から2つ選びなさい。
【選択肢:アセトアルデヒド/エタノール/酢酸/酢酸エチル/ジメチルエーテル/乳酸】
エタノール・酢酸エチル
問4.
触媒を用いてアセチレンに次の物質を付加させたとき、最初に生成する化合物が不安定なため、ただちに異性体に変化するものはどれでしょう。次の中から1つ選びなさい。
【選択肢:酢酸/水/水素/塩化水素/シアン化水素】
水素
次の記述のうち、正しいものには○を、間違っているものには×を付しなさい。
問1.
アセトアルデヒドは水に溶けにくい中性の化合物である。
×
問2.
アセトアルデヒドは酢酸カルシウムを乾留すると生成する。
〇
問3.
アセトンは水に溶けやすい無色の液体である。
×
問4.
アセトアルデヒドはアンモニア性硝酸銀水溶液を酸化して銀を析出させる。
×
問5.
ホルムアルデヒドは刺激臭のある気体で水に溶けやすい。
〇
問6.
アミノ酸は、分子内にアミノ基とカルボキシル基をもつので、有機溶媒に溶けやすい。
×
問7.
アミノ酸は、結晶中では分子内に陽イオンと陰イオンを有する双性イオンとして存在する。
〇
問8.
等電点以下のpHでは、アミノ酸は主に陽イオン型として存在する。
〇
問9.
タンパク質を構成するα-アミノ酸は約20種類知られており、これらを総称して必須アミノ酸という。
×
問10.
天然に存在するα-アミノ酸は,グリシン以外には不斉炭素原子があり、L型の光学異性体として存在する。
〇
生物
生物(各5点×20問)
以下の文章を読んで、空欄を埋めなさい。解答は文章の下にある語群から選びなさい。
問1.
維管束植物では、茎や根の先端に細胞分裂を行っている組織(分裂組織)がある。分裂組織でつくられた細胞は、植物体での位置や働きに応じて分化して異なる組織となる。これらの組織は、植物体の表面を覆う表皮系、さまざまな物質の輸送を主に行う( ア )系、その他の色々な組織からなる( イ )系にまとめられる。茎と葉をつくる細胞は、茎の先端にある( ウ )から形成される。根をつくる細胞は、根の先端にある( エ )から形成される。( ウ )と( エ )をあわせて( オ )という。また、双子葉類や裸子植物の茎と根には、形成層という分裂組織があり、茎と根を肥大させる。( ア )系の木部の主な組織は( カ )または,被子植物のみに存在する( キ )で、根から吸収した水分や無機養分を運ぶ通路となっている。師部の主な組織は師管で、葉でつくられた有機物の移動の通路となっている。
【語群】
頂端分裂組織/道管/茎頂分裂組織/維管束/基本組織/仮道管/根端分裂組織
ア:維管束 イ:基本組織 ウ:茎頂分裂組織 エ:根端分裂組織
オ:長端分裂組織 カ:仮道管 キ:道管
問2.
双子葉類・裸子植物の例として、正しいものを次の語群から選びなさい。
【語群】
シイタケ/アブラナ/ムラサキツユクサ/マツバラン/スギゴケ/イチョウ/ノキシノブ/スギナ
双子葉類:アブラナ 裸子植物:イチョウ
問3.
次に示すヒトの脳の部位と最も関係の深い語句を下の語群から選びなさい。
a.大脳新皮質 b.中脳 c.小脳 d.視床下部
【語群】
ア:学習や経験による行動 イ:本能的な行動 ウ:体温調節の中枢 エ:眼球運動の中枢 オ:体の平衡を保つ中枢 カ:呼吸運動の中枢
a=ア b=エ c=オ d=ウ
問4.
以下の文章を読んで、空欄を埋めなさい。解答は文章の下にある語群から選びなさい。
ヒトの聴覚器官である耳は( ア )・( イ )・( ウ )の三つの部分からなり、音の感覚細胞は( ア )のうずまき管にある。音とは空気の振動である。( イ )で集められた音は( ウ )にある鼓膜を振動させる。その振動は( エ )によって増幅され( ア )のうずまき管に伝えられる。うずまき管はリンパ液で満たされており、リンパ液が振動すると音の周波数によって基底膜の特定の場所が振動する。そこで音の高さが区別できることになる。基底膜の上にある( オ )には感覚細胞である聴細胞があり、音が伝わってくると聴細胞が興奮する。この興奮が聴神経を経て大脳に伝わり,聴覚が生じる。また、耳は聴覚器官であるとともに平衡覚の感覚器官でもある。( ア )には( カ )と( キ )がある。( カ )は体の傾きを感じ( キ )は回転を感じる。
【語群】
盲斑/コルチ器官/半規管/外耳/耳小骨/黄斑/前庭/内耳/集合管/中耳
ア:内耳 イ:外耳 ウ:中耳 エ:耳小骨 オ:コルチ器官 カ:前庭 キ:半規管
編集部より
標準問題を確実に正解できればOK!確かな基礎力を見る問題が中心
化学or生物の1科目受験も可能!理科重視の学習計画を
以上、横浜薬科大学の過去問を一部改題した練習問題でした。横浜薬科大学の場合、化学もしくは生物の1科目で受験可能ですから、受験科目に選ぶ予定の科目だけ解けば充分でしょう。上記の過去問はPCモニター上でも考えやすいように改題してはありますが、難易度・内容自体は実際の過去問と同一です。とりあえず、100点満点中で80点を目指して勉強を進めてはいかがでしょうか。難易度自体はあくまでも教科書レベルですから、高校の教科書・標準問題集を反復学習すれば、横浜薬科大学合格に充分な学力をつけられるはずです。上記の過去問がスラスラ解けるレベルを目指して頑張ってくださいね!