千葉科学大学薬学部の過去問をまとめて公開!どなたも無料&ID登録などナシでご利用頂けます♪受験生は模擬試験代りに是非チャレンジして下さい!
入試過去問題
千葉科学大学薬学部編
数ある薬科大学でも、選択科目の自由度はトップクラス!
新設大学を中心に、薬科大学では選択科目の自由度が高い大学が増えています。ここ千葉科学大学は、その中でも特に選択科目の自由度が高く、得意科目で勝負をかけたい受験生にとっては有利な条件で試験に挑める薬科大学といえるでしょう。スカラシップの学生を選抜する前期A方式では、英語・数学が必須科目で、物理・化学・生物から1科目選択の3科目受験となっています。そして一般の前期B方式では英語・数学・化学から一番得意な1科目を選んで受験する方式。さらに後期入試では英語・数学・物理・化学・生物から2科目を選んで受験することができます。ただし後期入試の場合、理科系科目だけで2科目を選ぶことは認められません。 以上のように受験科目を自分に得意不得意に合わせて幅広く選べるようになっているので、1科目でも得意科目があれば充分に勝負できるのが特徴。「総合力では自信がないけれど、どうしても薬科大学に行きたい!」という方は、千葉科学大学に望みをかけるのも良いと思います。
化学
化学(各4点×15=60点)
問1.次の文章を読み、下の語群から適切なものを選んで空欄を埋めなさい。
1:エネルギーを得るために天然ガス・石油などの( a )燃料を用いると、CO2が発生する。CO2濃度が大気中で増加すると( b )の原因になると考えられており、CO2放出量の削減が必要であると考えられている。ちなみにCO2について身近な例を挙げると、固体状態のCO2はドライアイスと呼ばれて( c )に使われている。
語群:保温剤 / 地球温暖化 / 化石 / 再生可能 / 乾燥剤 / 保冷剤 / 地球寒冷化
a:化石 b:地球温暖化 c:保冷剤
問2.次の文章を読んで設問に答えなさい。
1ヶ月の間に、ある家庭では標準状態で22.4立法メートルにあたる分量のガスを利用した。このガスは100%メタンだけで構成されているとみなし、このメタンは全て完全燃焼したものと仮定する。この時、メタンの燃焼熱は891KJ/molで、かつメタンは理想気体であるものとする。
以上の条件をもとに、以下の設問に答えなさい。
1.メタンが完全燃焼した時の反応を、化学反応式で答えなさい。
CH4+2O2→CO2+2H2O
2.このガスを使用したことに伴う、1ヶ月間のCO2排出量は何kgになるか?
(有効数字2桁で答えてください)
44kg
3.このガスを使用したことに伴う、1ヶ月間の発生熱量は何kJになるか?
(有効数字3桁で答えて下さい)
8.91×10の5乗kJ
問3.ドライアイスは、固体から気体を経ずに直接気体になることで知られている。
この状態変化を何と呼ぶか記しなさい。
昇華
問4.次の5つの文の中には誤りを含む記述がある。どれが誤りを含む文かを選び、その誤りを正しなさい。ただし、誤りは各文の下線部にのみ存在する。
ア:使い捨てカイロには鉄粉を使用したものがあるが、このカイロが発熱するのは鉄が酸化されるためである。
イ:温泉地・火山付近では腐卵臭という卵が腐ったような臭いを感じることがあるが、この臭いを発しているのは硫化水素である。
ウ:長時間にわたってグラスに入れた炭酸飲料を放置すると、だんだん発泡しなくなっていく。これは、飲料の中に溶解している二酸化炭素が減るためである。
エ:水酸化ナトリウム水溶液を油脂に加えて熱すると、高級脂肪酸ナトリウム(石鹸)とグリセリンがモル比1:1で生じる。
オ:電球の封入ガスには希ガスが用いられるが、これは希ガスが他の物質と反応しにくい性質を持っているからである。
モル比3:1
問5.次の文章を読んで、空欄を埋めなさい。
水にセッケンを溶かした時、セッケンの( a )イオンが集合して( b )性部分を内側に、
( c )性部分を外側にした( d )粒子をつくる。これをセッケンの( e )と呼び、負に帯電している。
石油・油脂などをセッケン水に入れて振ると、微細な小滴になって分散する。
これはセッケンの( a )イオンが( b )性部分を油に向け、取り囲むためである。このような溶液が生じる現象を( f )といい、( f )で出来た溶液を乳濁液、安定な乳濁液をつくるために使用するセッケンのような物質を( f )という。
セッケンは、マグネシウムイオンやカルシウムイオンと反応して水に不溶な塩をつくる。従って、これらのイオンを多く含む水・海水では沈殿が生じて泡立ちが悪くなることが知られている。
1.下線部のような水を何というか答えなさい。
a:脂肪酸 b:親油(疎水) c:親水 d:コロイド e:ミセル f:乳化 下線部→硬水
生物
生物(各5点×8=40点)
問1.次の空欄に当てはまる語句を選択肢から選びなさい。
1:哺乳類は、腎臓の活動によって血液中の塩分濃度を一定に保ち( a )を調節している。腎臓には( b )という尿を生成するための単位構造が多くあり、腎小体とそれに続く腎細管から成っている。腎小体は( c )と( c )を包みこんでいる( d )からなる。腎動脈から送られた血液が( c )で濾過され、血漿成分の多くが( d )に濾し出される。濾し出された液は腎細管へと送られ、そこでグルコース・水分などが腎細管を取り巻く( e )に再吸収された後、( f )に送られて、水分が再吸収された末に尿として排出される。
【選択肢】
毛細血管・糸球体・ネフロン・集合管・ランゲルハンス島・体温・ボーマン嚢・腎盂・浸透圧
a:浸透圧 b:ネフロン c:糸球体 d:ボーマン嚢 e:毛細血管 f:集合管
問2.次の小問に答えなさい。
1:古い地質年代に繁栄した生物の子孫で、その祖先の特徴を今なお保って存在している生物を何と呼ぶか記しなさい。
生きている化石
2.アフリカで400万年~100万年前の地層から発見された猿人が、ヒトの祖先として広く認められている。この猿人の呼び名を答えなさい。
アウストラロピテクス
編集部より
教科書レベルの問題を確実に解答すること!
当サイトでは、薬科大学受験生にとって特に重要と思われる化学・生物のみの過去問を掲載しています。数学は図面が多くモニター上で再現するのが困難だったため、英語についても長文をモニター上で読解するのは困難と思われるため割愛させて頂きました。全科目に共通して言えるのは、ほとんど全ての問題が教科書レベルの基礎~標準問題だということです。薬科大学には応用問題を多く出題するイメージがあるかもしれませんが、こと千葉科学大学に限れば難問が出ることはありません。標準的なレベルの問題集を繰り返し演習し、基礎的な問題を正確に解答する力を身につければ良いでしょう。ただし、全科目とも60分の試験時間に対して出題量がやや多いため、解答速度をつける訓練をしておくことが必要です。問題演習の際には是非とも時間を計り、限られた時間の中で全問を解ききる力をつけておきましょう。薬科大学の中ではやや偏差値の低い部類に入る千葉科学大学ですが油断は禁物。合格者最低点を公開していないために"これだけ解けば合格"という判断基準がなく、受験生としては精神的にも不安が募るでしょう。一般的にはどこの薬科大学でも70%得点できれば合格することが多いので、とりあえず7割を目指して過去問演習にトライしてみるのがオススメです。