薬局の覆面調査!ネット販売、第1類販売のルール遵守状況

ネット販売、第1類医薬品の文書説明など薬事関連の話題に関する調査結果を紹介しています。これから薬剤師を目指す皆さんにとって、薬局の現状を知ることは有益!面接試験の話題を探している受験生は特に必読です♪ネット販売や第1種医薬品販売に関するルールは遵守されているのでしょうか?厚労省などが実施した調査結果を紹介♪

薬局のコンプライアンス調査~ネット販売、法遵守etc.

こちらでは薬剤師の卵である薬学部受験生に向けて、薬局関連の時事ニュースを提供したいと思います。AO入試などで面接のある大学を受験する場合には、面接の話題として使えるかもしれません。
ここで扱うのは、調剤薬局およびドラッグストアなどの薬店を対象として行われたコンプライアンス調査の結果。現状、多くの薬局・薬店がどの程度、法規制を守っているのかを知っておきましょう。良い部分は見習い、悪い部分は改善できる人材を目指してくださいね!

第1種医薬品の適正販売調査

厚労省が行っている“薬品販売が適性に行われているか否か”についての調査結果を照会したいと思います。第1類医薬品は薬剤師による“文書を用いた薬の説明”を行った上で販売することが義務づけられていますが、きちんと実施されているのでしょうか?

文書による説明の実施率:55.2%

上記の結果は2012年末のものです。年始めに行った前回調査の31.5%より大きく向上しているものの、文書による説明を行わない薬局・薬店が半分近くを占めていることになります。
これについては、より一層の改善が必要といえるでしょう。

第1種医薬品の取り扱い調査

第1類医薬品を扱う4087店舗について、陳列棚に空き箱を置くなどして直接に手が触れられないようにしているかどうかを調べる覆面調査が行われました。現在、第1種医薬品について、客が直に手に取れる形で販売することは認められていません。

法令遵守率:84.8%

これについては前回調査の89.7%から低下していました。5%以上も低下していることから、誤差の範囲とはいえないでしょう。

通信販売やネット販売の調査

第2類医薬品は通信販売、ネット販売が認められているものの、本来は離島在住の患者さん及び、服用経験のある継続利用者にしか遠隔販売は行えないことになっています。特に初めて服用する医薬品をネット販売で購入させることは避けなければなりません。しかし、調査員が試しに購入してみたところ、思いがけない結果が出てしまいました。

第2類医薬品を初回購入できた店舗:55.7%

なんと半分以上の店舗で、継続使用しておらず離島在住でもない人物が医薬品を購入できたのです。ネット販売を末永く続けていくのであれば、法令を遵守することが必須。医薬品を扱う店舗の自覚が問われています。