6年制と4年制の違い~薬学部の受験情報
薬学部受験生の方に向けて、6年制薬学科と4年制薬科学科の違いを解説しています。国家試験を受けられるのが6年制だけというのは有名ですが、4年制の薬学部にはどんな意義があるのでしょうか?就職事情を含めた全てを紹介♪
薬学部には6年制と4年制がありますが、具体的には何が違うのでしょうか?それぞれの特色を徹底解説♪
薬学部コラム~6年制と4年制はどう違う?
2006年から、薬剤師国家試験を受験するためには6年制薬学部の卒業が必須となりました。しかしながら、2013年現在でも4年制薬学部を併設している大学は少なからず存在しています。薬剤師国家試験を受けられない4年制薬学部はいったい何のために残っているのか、不思議に思ったことのある受験生も多いのではないでしょうか。
そこで、こちらでは4年制薬学部の意義と、その進路について解説していきたいと思います。
4年制薬学部は薬科学科!
まず、4年制薬学部というのは薬学科ではなく、薬科学科というものです。これは薬学研究を行う学問であり、実際の調剤を行うような実践的学問ではありません。ですから、ある意味で研究職志望の学生が行く場所ということができます。実際、2012年3月に4年制の薬科学科を卒業した708名の学生のうち541名が大学院が進みました。これは全卒業生のうち約80%に相当します。
要するに、薬剤師志望は6年制薬学科、研究職志望は4年制薬科学科という住み分けが進んでいるわけです。
就職を考えると6年制がオススメ!
研究職に進みなら4年制の薬科学科とは言いましたが、実際に研究職を狙うとなると、大学に残って講師を目指すか、あるいは製薬会社の研究・開発職を目指すかの2択になるでしょう。
そうなれば大学院の修了がほぼ不可欠となり、大学院進学に失敗した場合は非常に不利になってしまいます。よほどレベルの高い大学に進んでいればいくらでも潰しが利くでしょうが、そうでなければ若干、分の悪いギャンブルと言わざるを得ません。
スムーズに就職して安定した将来を掴みたいのであれば、6年制薬学部に進学し、薬剤師国家試験を目指すほうが合理的でしょう。