就職事情は改善!病院薬剤師の需要が増大中!?

薬剤師を目指している薬学部受験生に向けて、病院への就職事情を徹底解説!中小病院での人材不足が深刻化していることから、今後、医療機関での薬剤師需要が増していくことが予想されているのです!
就職事情に気をもんでいる薬学部受験生&薬学生に朗報!中小病院の病棟薬剤師が不足しており、今後、病院への就職事情が大幅改善する見込みです♪

病院薬剤師の就職はどんどん有利になる!?

10月19日、日本病院薬剤師会の中小病院薬剤師実践セミナーが開催されました。その中で、病床数が200床に満たない中小病院での薬剤師病棟配置についての報告があり、病棟薬剤師業務実施加算を算定している病院とそうでない病院では、雇用している薬剤師に2倍程度の人数差があることが指摘されました。
病棟薬剤師業務実施加算を算定していない病院は、薬剤師を雇用することで利益が増えるということがないので、どうしても増員することには慎重になってしまいがちなのでしょう。実際、病床あたりの薬剤師は、算定している病院、算定を予定している病院、算定するかどうかを検討している病院、算定していない病院の順になっているそうです。
具体的な業務についても、薬剤師の回診同行、カンファレンス傘下、薬物療法プロトコル作成を行っているのは主に算定病院であることが分かっています。やはり診療報酬を算定できる病院でないと、なかなかこうした業務の実施に踏み切れないのでしょう。
今後、病院薬剤師の定員を増やすこと、薬剤師を確保することが中小病院の課題となっていくことは間違いありません。

病院薬剤師になるなら今がチャンス!

中小病院の薬剤師不足が問題となっているということは、すなわち薬剤師の需要が増大しているということです。実際、最近では薬剤師の目から見ればインシデント(ヒヤリハット)に相当する事例でありながら、他職種の人間は気づいていない場合があると言われており、薬物療法における薬剤師の重要性がクローズアップされつつあります。今後、中小病院でも薬剤師の増員が行われることは確実なのです。
世間では“薬剤師が余る時代が来る”などといった噂が飛び交っていますが、決してそんなことはありません。医薬品の数も増えていく一方ですし、薬物療法の高度化も進んでいる現在、薬剤師の業務内容は複雑化しているばかり。今後は中小病院でも薬剤師の常駐が当たり前という時代に突入することになるでしょう。そのために病棟薬剤師業務実施加算という診療報酬が策定され、こうして日本病院薬剤師会が病院薬剤師の充足に向けて動いているわけですから。
薬剤師は日本でもっとも就職に有利な資格と考えて間違いないのです!