薬学共用試験~薬学部に入学するなら知っておきましょう!
薬学部に入学するなら知っておきたい知識として薬学共用試験の概要を紹介しています。CBTとOSCEの2科目ともに合格しないと5年生になれないというルールがあるため、多くの薬学生にとって1つのハードルとなっています。
薬学部に進学のなら薬学共用試験の存在について知っておきましょう!5年次からの長期実務実習に進むためには必ず合格しなければならない試験です!
薬学共用試験について知っている!?
これから薬学部に進学しようと考えているのなら、薬学共用試験について知っておきましょう。
これは薬学部に在学している間に受ける試験で、具体的には4年次から5年次に進級できるかどうかを決める試験になります。この試験に合格しないと実習を行うことが許されませんから、落ちてしまうと5年生になれないわけですね…。NPO(特定非営利活動法人)の薬学共用試験センターが運営しており、問題内容、レベルはは全国共通。
薬学共用試験の科目&合格率
科目数は2科目で、CBTとOSCE。両方ともに合格しないと5年次の実習に進むことは許されません。
○CBT
学科試験。コンピューターが決まっている問題の中から無作為に310問を出題する形式で行われます。ですから、1人ひとり問題の種類も、出題の順序も異なっていることになります。
2012年度、正答率6割以上が合格基準でした。
○OSCE
模擬薬局を用いて、処方箋対応や調剤を実技形式でテストする試験。薬剤師としての対応能力をはかるもの。
2012年度、細目評価7割以上、概略評価5以上が合格基準でした。
どちらも受験者全体の合格率が毎年98%を超えており、ほとんどの学生は無事に合格しています。要するにきちんと学校の授業をこなしているのであれば、それほど難しい試験ではありません。まぁ、進級の要件になっているわけですから、合格率が高いのは当然なのですが…。
ただ、薬学部というのは一発勝負の試験で進級の可否を決めるというシビアな面があることは今のうちから知っておきましょう。
無事に薬剤師国家試験合格へとたどり着くためには、大学入学後も手を抜くことは出来ないのです。
あまり学力の自信のない方は担任制を採用しているなど、入学後の学習サポートシステムを完備している薬科大に入学するなどし、授業に置いて行かれないよう注意しましょう。